意識してもらえると美味しさ!楽しみ方が変わります。
ピッツァは"すぐに”に食べてもらいたい
いったん会話を中断、まずは一切れだけでも…。
焼き立てのピッツァは最高に美味しいと思える瞬間があります。
時間の経過と共に「この美味しさ」のピークは低下していきます。
会話中であってもサラダを食べていても、ピッツァが届いたら一旦中断して下さい。
そして温かい内に一切れだけでも食べてみて下さい。私はこの瞬間の「この美味しさ」に全精力を注いでいます。
3つの美味しさ!
目を閉じて吸いこみに集中しながらピッツァを食べていく。
1. 焼き立てを口の中に入れる瞬間の美味しさ。(香り)
生地の小麦の香り。
モッツァレラのミルキーな香り。
トマトソースの酸味。
それぞれの食材が放つ香り。
焼き立てはそれぞれ混ざりあい香が立ちます。
口の中に入れる瞬間の吸いこみを意識して下さい。
食べなくてもそのピッツァの美味しさが伝わってくると思います。2. 生地と食材が混ざり合う絶妙な美味しさ。
香りが旨味に変わる瞬間。口の中に広がる心地よい美味しさ。
噛めば噛むほど舌で感じる味覚(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)と舌触。
鼻に抜ける匂い。
いろいろな美味しさが混ざり合って表れてきます。
飲み込もうとする頃には、「生地が美味しい~。」と感じてもらえるのではないかと思います。3. 口の中に広がる余韻の美味しさ。
ピッツァを飲み込んで2~3分後。
口の中には生地の優しい甘さが広がっています。
なんと表現したらいいのか…。フワ~ッと全体を優しく覆っている感じです。
この美味しさが表れたときに、私は美味しい生地だ!と確信しています。追い求めている美味しさはここにあります。
生地で喜び、生地で悩み、
生地で楽しみ、生地の出来で一喜一憂する
求める美味しさ。生まれてくる感情。
良い生地が出来たら嬉しくなります。
触り心地が良く、ピッツァを作っていると楽しくなってきます。
焼いたピッツァは早く食べてもらいたいと思います。
食べたときの表情を見たくなります。
逆に思うような生地が出来ないと嫌になります。
お店を休みたくなります。
そして何が悪かったのか何がいけなかった悩みます。
お客さんの表情の良し悪しで何年経っても一喜一憂してしまいます。
美味しさが伝わらなかったら…。
ごめんなさい。私の力不足です。